ついの住処-ノボルの視点 わたしたちが小さいおうち(タイニーハウス)に住むまで 第20回

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

わたしたち夫婦は 東北のとある街に小さな土地を見つけ 小さなおうち(タイニーハウス)を建てます 「ついの住処」として 穏やかに暮らしていく準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます

興味のある方は このページに遊びにきてくださいね

断捨離についてお話ししています 今回は 「仕事を断捨離する」です

好きが高じて「路線バスの運転手になった」

よく言われるように 「好きなことをしてご飯が食べられたらしあわせだ」 そしてこれもよく聞きます「好きなことと 仕事は分けるべきだ」

運転ができていれば幸せでした だから 「路線バスの運転手」になりました

秋田の自動車学校で合宿して「大型2種免許」を取り 都内の大手私鉄系の路線バス運転手に応募し採用されました 数年前のことです

当時は 映画などを制作する車両部門に ロケバスやトラック 機材などを貸し出す会社に つとめていました その時のことは またいつかお話しをいたしますが 公共性のある運転の仕事をするために 「路線バス」の会社に転職しました

都内の路線バスのお客さま

バス会社に採用され 座学や 指導員による実技教習 主任運転手の添乗指導による見習い運行を経て 2〜3ヶ月ほどで 晴れて独り立ちします 腕には「見習い」の黄色い腕章もありません 当然ですが 初めは大変緊張しました しかし 毎日の仕事です 慣れてきました

わたしが 運転した路線は 親会社である私鉄会社の鉄道の駅から駅を 住宅街を走行してつなげる路線 また 駅のバス乗り場を始発として住宅街をぬって 渋谷駅のようないくつものバス会社が乗り入れている大型ターミナル を往復する路線 地域に委託されて商店街をループ状に走行する コミュニティバス など ローテーションで変わりました

お客さまは 朝は始発(6時すぎ)から9時を少し回るまでは 通勤と通学のお客様で上りは ほぼ満員乗車になります 9時半を過ぎると 上りも下りも 高齢者の利用が多くなって 時々ベビーカーのお母さんのお客さまも乗車されます この状態が 夕方16時ぐらいまで続きます 17時になったあたりから 20時過ぎぐらいまでは 通勤通学のお客さまの帰宅利用が始まり 23時台の最終バスまで フェードアウトしていきます

都心のバスは 郊外や地方を運行するバスと違い 前から乗車して 中扉(後ろ扉)から後車する 料金先払いです また料金は220円均一です 前からお客さまが乗車されますから 運転手は「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」とお客様に挨拶します この声は ハンズフリーのマイクによって 車内車外に 切り替えで 聞こえるようになっています

路線バスの運行は ワンマン運行なので 運転士は 運転だけでなく お客様へのマイクによるご案内も サービスのひとつとして 身に付けなければいけない スキルのひとつです

「本日は〇〇バスをご利用いただき 誠にありがとうございます このバスは ▽▽発✖️✖️経由 渋谷行きです このバスのご案内は〇〇バス□□営業所の※※です 安全運転でまいります よろしくお願いいたします」

「この度は〇〇バスをご利用いただき 誠にありがとうございます まもなく終点 渋谷駅に到着いたします どなた様も お忘れ物 落とし物 なさいませんよう 身の回りよくご確認の上 お降りくださいますよう お願い申し上げます」

毎日 毎回のことですから そのうち できるようになりますが 運転をしながらのアナウンスです 初めは 覚えたてで タイミングも身についておらず しゃべっているうちに バス停についてしまうことも ありました

バス運転士しか知らない危険なこと

自転車①

路線バスを運転していて ヒヤッとする筆頭は 走行中の自転車です

3車線の幹線道路の 左端に 自転車走行帯があります そこを 自転車がバスと同じ進行方向で 走っていたとします バスは時速40km/h 程度で運行していますから その時々で自転車より 速かったり遅かったりします

もしバスが 自転車の前方を走行していて 先のバス停で停車したいとします 路線バスは 自転車に気づいていようが 気づいていなかろうが かなり前から 余裕を持って左ウィンカーで 車体を左に寄せながら バス停に停止する 準備をします

そんな時 バスの左側を すり抜けていく自転車がいます バスは乗客の安全な乗降のために バス停の縁石にちょうどよい距離で 車体を真っ直ぐ止めようとしますので バスと縁石の間は 自転車が走行できる幅では ありません 最悪車体と縁石で 自転車を挟んでしまうことになりかねません

また このような場合もあります バス停に停まったバスに 進行方向を塞がれた自転車は 車道の自転車走行帯から ガード柵の切れ目より 歩道に上がり走行を続けます

バスは乗客の乗降を確認して 右ウインカーを出して 発進します この時 歩道に上がった自転車に 運転士は気づいていません このバスより少し先行した自転車は 次のガード柵の切れ目から 車道の自転車走行帯に飛び出してきます

自転車とバスの車間が少ない場合 バスの運転手は 驚いて ブレーキに足がかかります 急停車になった場合 車内で 乗客が転倒 という事態になりかねません

同様のシチュエーションでも 前方をバスに塞がれた自転車が バスの右側を 追い越す場合は 運転士は ゆとりを持って安全確認のうえ 右ウインカーを出して ゆっくりと発進しますから 問題はないのですが

次回 市街地を走行中の 自転車についてお話しします

ノボルでした

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