わたしたち夫婦は 東北のとある街の小さな土地に 小さなおうち(タイニーハウス)を建てました 引っ越してこのおうちに住むまでは まだ少し時間がありますが 彼の地で暮らすことを念頭に 日々準備をしています
このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます
興味のある方は このページに遊びにきてくださいね
今回は「ハインリッヒの法則」です
1:29:300の法則
1:29:300 さて何の数字でしょう
業務で「現場」といわれる場所についておられるなら 聞かれたことがあるかもしれません
1件の重大事故が起こった背後に 29件の小さな事故が存在し さらにそこ(現場)では事故ではないがニアミスといわれる300件の事象 ヒヤリハット(ヒヤッとしたりハッとしたりする)がある という統計上の数字です
そして300回の背景には数千以上の不安全行動 不安全状態が確実にあるといわれます
「ハインリッヒの法則」ともいわれます
わたしは この言葉に 製鉄現場 宅配業界 映画のロケバス業界 路線バスの会社 そして福祉の世界でも 出会いました
ちなみに 同じような数字で バードの事故比率というのがあって 1(重傷またはそれ以上):10(傷害):30(物損):600(傷害でも物損でもない事故)という比率が発表されているそうです
着目しないといけないのは 比率の数字ではなく 災害の発生する背景には「危険で有害なファクター」が数多くあって ヒヤリハットレベルの情報を把握し分析し的確に対策を施す必要がある ということです
ヒヤリハット報告
勤めている「放課後等デイサービス」という障害を持つ児童が利用する福祉施設では「ヒヤリハット報告」とゆーのを取り入れています
で 昨日こんなことがありました
利用者さんのその日の利用が終了したら 何台かの社用車で 乗り合わせてご家庭まで送ります これも業務のひとつです
障害を持つ児童には スタッフが手をつながないと どこかへ歩いて行ってしまう子どももいます そこで 乗車するときには 運転と添乗員のふたりのスタッフが 利用者さんといっしょに 車に乗ります
施設から 駐車場に行くときには それらふたりのスタッフ以外に すでに児童ののせこみが終わった車両の運転手が 次に乗せこむ手伝いをしに 施設まで戻ってきます
ところが 昨日は わたしが出発する前に確認するタイムテーブルの運転する車両の表に
「ふたりで乗せこむ」とメモ書きがありました 人員の配置がうまくいかなかったのでしょう
運転手のわたしと 添乗する女性スタッフは 時間がきて利用者さんたちがそろったので ふたりで 利用者さんたちを連れて玄関から出て駐車場へ向かいました 途中まで歩いたことき
「ヘルプの人を待って 施設から出てください」とある教室の担当スタッフAさんが かけてきました みるとヘルプ役の運転手も前から走ってきます
どこかで 行き違いがあったなと思いましたが ヘルプも確保できて 何事もなく全員予定の車両に乗車して 全員を自宅に送りとどけ 施設にもどりました
施設に戻ると わたしを見るなり「さっきのこと『ヒヤリハット報告』しておいて下さい」といいました
「はい」と答えましたが 頭の中は「?????・・・」でした
なぜなら 「ヒヤリハット報告」は 報告とはいえ 他人からいわれて書くものではないと わたしは思っていたからでした
いっぽうAさんは 「ヒヤリハット報告」を 顛末書の簡易版のように考えている様子でした
職場によって認識が違う
製造現場や 建設 建築現場 または物流 運輸業界など 機械や大型車両を動かすしごtでは 小さな事故でも即大きな事故に関連して 機械の破損や 作業者の命に関わる損傷被害が発生してしまいます
またその被害状況は 目や数値で測ることができる場合が通常です
「ヒヤリハット」と「ハインリッヒの法則」が ひもづけられていて 「ヒヤリハット」を数多く提出する従業員にインセンティブによる報奨が与えられる場合もあります
提出されたすべての「ヒヤリハット報告」を 専用のスペースを設けて 掲示するところもあります
また 提出の数をグラフ化して グループごとに競わせる 職場もあります もちろん数の多さを競うのです
こういった職場では「ヒヤリハット」という事例をたくさん抽出することで 安全意識を高め継続していくとゆー目的で 「ヒヤリハット報告」を活用しているのです
「実ヒヤリ」と「仮想ヒヤリ」
今まで 事故や故障を起こしたことのない 熟練工やベテラン運転士の中には 「自分は慎重だからケガなどしない」「運転に自信があるから この仕事をやっているんだ」「ヒヤリなんかあるはずがない」という 豪傑のようなかたが たまにいます
しかし そんな自信満々の職人気質の方にこそ 「ヒヤリハット」を活用して 危険意識や安全意識の指導的立場を自覚してもらいたい と思います
実際に業務中に起こった「ヒヤリハット」を「実ヒヤリ」とよぶとすると
現場をひと通り見渡して 危険が発生しやすいと思われる箇所 後輩の作業を見て不安全だと思うやり方を それぞれ見つけたら どんな事故が発生する可能性があるのか 未然の出来事を想像して「ヒヤリハット報告」をします これを「仮想ヒヤリ」と言います
ベテラン職人さん 慎重な運転士さんは 日頃どこに注意を向けているか 全員で共有していけばよいのですね
そうすることで 現場の危険箇所 ルーティン化している動作に隠れている不安全行動 などに気づいて改善し 安全 安心で事故のない現場を みんなで作っていくことができると 思います
今回は以上です
ノボルでした
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