「60ハウスvs小さいおうち(タイニーハウス)」(その7) 湯山重行さんの「60歳で家を建てる」第2章です
東北のとある街の小さな土地に 小さなおうち(タイニーハウス)を建てました 引っ越してこのおうちに住むまでは まだ少し時間があります ただ今 日々準備をしています
第2章のタイトルは「60歳からの家と新しいライフスタイル」です まず『Bの視点』
Bの視点
日常に潜んでいる何気ない発見をする POV(ポイント オブ ヴュー)のことを『Bの視点』と湯山重行さんは 呼んでいます
湯山さんはBヴァカンスと称して Bの視点をもって 旅を面白がることをしています
旧来のドライブインを訪ねる「ドライブイン ヴァカンス」 各地の歌碑の前で歌う「歌碑ヴァカンス」 神社などの急な階段を競う「激段ヴァカンス」など 勝手にB級ヴァカンスを演出しては 楽しんでいるそうです
わたしは 糸井重里さん 赤瀬川原平さん(故人) 南伸坊さん などの 「路上観察学会」や「面白主義」「トマソン物件」「路上考現学」などの言葉を 思い出してしまいました
わたしたちが 学生自分に触れたサブカルチャーのひとつです 権威主義やアカデミズムなど えっ? そんなものあったの て感じの お遊びです
仕事を画一的にしないために 日頃から興味のアンテナを張り巡らし 物事を多面的に考えるくせを つけているそうです
なんか 同世代を感じる 価値観だなあ〜 と 思いました
湯山氏の家の遍歴
結婚し子どもも生まれ独立したとき 築30年の戸建て賃貸に引っ越したそうです 広さと控えめの家賃(月7万円)が選んだ理由だったそうです
その後 自宅兼事務所として 格安の旗竿状の敷地に新築したのが31歳の時で 「コンパクトな土地は縦に伸ばす」と屋上と展望風呂がある木造3階建てだったとのことです
その後 子どもが中学生になるのを目処に 2階建て 独立したら 夫婦ふたりだけのための平屋と 考えていたそうですが 忙しさでままならず いまだに初めの3階建てにお住まいとのことです
しかし そろそろ夫婦ふたりのための平屋を しっかりと考えるべき時が来たと 湯山氏は述べています(2016年現在)
湯山氏は 自営業 わたしは会社員と 働き方は違いますが 子どもがひとりで 自立したら夫婦ふたりのための時間が持てると 考えていたのは にています
子どもの自立は うちから子どもが出て ひとりで生活をする とゆーだけでなく 夫婦の生活にも経済的ゆとりができる時期でもあります
今まで我慢していた 娯楽にかけるコストも増えました
ローンに縛られる
30代に新築を建て または家を買って35年のローンに縛られ思考停止に陥る
そのためリタイア後の生活を 「人生の店じまい」的に過ごしてしまう すなわち前向きな気持ちになり辛い 多くの日本人がそうなりがちです
還暦を前に 今一度なりたい自分や 必要なものは何かをイメージする機会を持つべきです と湯山氏は述べられています
わたしは ローンに縛られて 住みたい場所を身軽に変えることができない身分にはなりたくないと 永らく『賃貸住宅』に住むことを選択してきました
しかし 定年間近になって 収入も増えず 賃貸住宅住まいを続けていくことも困難なのは あきらかでした
そこで ローンを組まずに住まいを手にする それが 手頃な価格の土地を購入しそこに小さいおうち(タイニーハウス)を建てるとゆー選択でした
TOFUハウス
湯山重明さんの著作には 他に『500万円で家を建てる』(2012年 飛鳥新社)があります 以前にもこのブログでも 触れたことがありました この中で紹介されているコンパクトな 四角いおうちが「TOFUハウス」です 命名がユニークですね
「TOHUハウス」を湯山氏の「アトリエシゲ」のホームページから 見つけました
TOFUHOUSE(original)
コンパクトなシンプルハウスに住むという選択
もっと身軽に、もっと高く自由に人生を飛びまわっていたい。
そのために今、手かせ足かせになっているもの、それが住宅ローンだったり、収納からあふれてしまっているモノだとするなら、それを限界まで減らしてみようと思い考案したのがこのTOFUハウスです。
ローン負担も少なくコンパクトな家に、自分の正しい目で選んだ必要最小限のモノだけで暮らすことで、自由を手に入れることができると考えたのです。
「追われない生活」それこそ本当の心の自由なのではないのでしょうか。
屋上付き2階建ての「TOFUハウス」は延べ床面積が約25坪です この構造だと1階建てリビング吹き抜けロフト付きの建坪15坪程度の「TOFUハウス」へのアレンジも可能そうですね
わたしたちの小さいおうち(タイニーハウス)は9坪ですから 倍ほど大きいのですが 湯山氏の提唱するコンパクトハウスの中でコンセプトが わたしたちの考えに最も近いものといえますね
この「TOFUハウスに」を埼玉の実家の敷地に新築されたKさんの例が語られていました
Kさんは独身の方とのことでしたが 近年独身の方の新居も何組か手掛けられたとのことです
小さい家に住めば
家をコンパクトに造ったほうがその後の人生のメリットを多く享受できるのではないか とそれらの経験から感じられたそうです
ものが減った分 目に見えない豊かさに軸足を移す生活が始まると 湯山氏はそのようにも述べられています
捨て去るものがあって はじめて新しいものが入ってくる わたしもそのように考えます
次回引き続き第2章から 「60代の生活像」についてです
ノボルでした
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