ついの住処-ノボルの視点 わたしたちが小さいおうち(タイニーハウス)に住むまで(第77回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

わたしたち夫婦は 東北のとある街に小さな土地を見つけ 小さなおうち(タイニーハウス)を建て 「ついの住処」の準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます

興味のある方は このページに遊びにきてくださいね

今回は「ロード ゴーイング ムービー」です

ロード ゴーイング ムービー

ロード ゴーイング ムービー という映画のジャンルがあります 日本語でいうと「道中映画」でしょうか 旅の途中で起こる出来事や 過程の描写が メインの映画です

この映画の魅力は 観ながら旅をしている気分に 浸れるところです

アメリカ大陸の広大な原野に点在する 街々を 旅していく映像は 日本国内のどことも似ていない風景を スクリーンやテレビの画面で観て いってみたいなあ といつも憧れていました

コロナ禍と ウクライナでの戦争 北海道知床の観光船の遭難事故 道志の女児行方不明事件 と 気分が暗くなる報道ばかりで 2022年GW自宅にいると 何か壮大なイメージを体の中に入れたくなってきました

数多あるロード ゴーイング ムービーの中で 手持ちのDVDで 手放すことのできない3作品を 収納箱から引っ張り出してきました

「Easy Rider」「VANISING POINT」「CONVOY」の3つです お話ししたいと思います

Easy Rider(イージー ライダー)

デニス ホッパー監督「Easy Rider」(1969年)ピーター フォンダ デニス ホッパー ジャック ニコルソン 

Get your motor runnin’ Head out on the hiway~♪ Born to be wild~

ステッペン ウルフの ’born to be wild’ が流れると気分が昂ります

コカインの密売で大金を手にした キャプテン アメリカ(P. フォンダ)とビリー(D. ホッパー)がチョッパーハーレーに跨って アテのない自由な旅に出発します そのシーンでかかるのが’born to be wild’です

10代の時 原付がまだヘルメットをかぶらなくてもよかった時代 テンガロンハットをかぶって田舎道を走り回り 心の中で’born to be wild’ が流れていたのが よみがえります

弁護士役のジャック ニコルソンが ふたりと野宿していて交わす会話で 「世間の人々は 自由を欲すると言いながら 本当の自由な人間を見ると 恐れる」と言うところ いまだに保守的な人の 言動にであうと 納得します

ともかく アメリカの広大なハイウェイを バイクで走ってみたい とベタな夢を見させてくれる映画です 

VANISING POINT(バニシング ポイント)

リチャード C サラフィアン監督「VANISING POINT」(1971年)元軍人で元警官 元レーサーのコワルスキー(バリー ニューマン)が陸送の ダッジ チャレンジャー1970年式で コロラド州デンバーからサンフランシスコ 15時間の賭けに出発します

コワルスキーの 虚無的な雰囲気が 全編を支配します あっしには関わりのねえことでござんす と 表面では取り繕いながら かかわらずにいられない 情の深さをもつ そこを観ながら この映画を楽しみます

途中 毒蛇を捕らえては ヒッピーのコミュニティに売る老人に出会ったり ゲイのカップルの強盗にあったりしますが コワルスキーの駆る ダッジ チャレンジャーは荒野を サンフランシスコに向かって ひたすら 疾走を続けます もうひとつの主役が車です

疾っても疾っても 続く荒野 アメリカだなあと 思わせてくれます

CONVOY(コンボイ)

サム ペキンパー監督「CONVOY」(1978年) ラバー ダック(クリス クリスト ファーソン) ライル保安官(アーネスト ボーグナイン) ピッグペン〈豚小屋〉(バート ヤング) メリッサ(アリ マッグロー)

前述2作が アメリカンニューシネマに属する作品で 全体にアメリカ全体に覆う 自信喪失からくる 絶望感が漂っているのに対し「CONVOY」は コメディータッチで 結末もどんでん返しの ハッピーエンド です

アメリカならではの 豪快な18輪トレーラートラック達が 文字どおり画面狭しと 走り回ります この映画も 俳優だけでなく トラック達も主役です

トラックメーカーMACK製ボンネット型トラクターの鼻先に ちょこんとつけられたゴムのアヒルのオーナメント 

オリジナルのオーナメントはブルドッグですが ファイティングポーズをとった黒いアヒルに付け替えられています これが主人公のハンドルネーム「ラバー ダック」の由来になっています

サム ペキンパーといえば スローモーションを使った暴力シーンの描写で有名な バイオレンスアクション映画の監督で「わらの犬」や「ワイルド バンチ」などが有名です

「CONVOY」では ドライブインのダイナーでの乱闘シーンや トラック達が暴れ回るシーンで スローモーションとコミカルな音楽を使用した手法での描写が 用いられています

この映画が 日本で公開された年に 日本で大々的なキャンペーンがおこなわれました

映画に使用されたのと同じサイズの 18輪トラックが アメリカから上陸し 披露され TVの特番で流れました サイズが大きすぎて日本の公道での通常走行ができないため 港か何かの 特別な敷地を使っての 日本でのお披露目でした

当時 中学生だったわたしは この映画に刺激を受けて 将来の夢はアメリカのまっすぐな道を トラックドライバーになって走ること と 作文に書きました

共通すること

以上3つのロード ゴーイング ムービーに共通することは チョッパー マッスルカー 18輪トラックが 反体制的な自由な象徴で 描かれていることでした

アメリカ合衆国という国が いつまでも自由を語る上で 象徴的な存在でいてほしいと思います

ノボルでした

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