ついの住処-ノボルの視点 わたしたちが小さいおうち(タイニーハウス)に住むまで(第54回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

わたしたち夫婦は 東北のとある街に小さな土地を見つけ 小さなおうち(タイニーハウス)を建て 「ついの住処」の準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます

興味のある方は このページに遊びにきてくださいね

今回は 「メタバースについて考えた」です

アルビントフラー

25〜30年ほど前になります 「ニューエイジ」「ヒーリング」という言葉がまだ 生きていました

フリチョフカプラ「タオ自然学」 アーサーケストラー「ホロン革命」などとともに 未来学者アルビンとフラーの「第三の波」「パワーシフト」を 読みました まだ携帯の通信機器は ポケベル と PHS(ピッチと呼んでいた)の時代です

さまざまな ネットワークが モザイク状につながり 中枢が存在しないなか 世界中を規制を受けない情報が飛び交い 権力がコントロールする 中央集権体制の存在意義がなくなるだろう と 予測されました

現在 You Tube や Net配信動画は 当たり前のことですが 当時オンデマインドで 動画を観ることができるなんて 夢のような話でした

しかし それが実現するならば わたしたちも その恩恵を受けたいと 思っていました

テレビ電話

「長距離トラックの運転手になって 生活を支えて 遠くからでも インターネットをつないで 家族の顔を見ながら 電話したい」と 当時のITにくわしい 知人に 話をしたことがありました

「うん 技術的には 可能だけれど 自分ら一般の消費者が それを使うようになるのは まだまだ先だよ」と 言われました 1995年の話です

初代iPhoneの登場は 2007年です

2022年(令和4年)現在 わたしは ネットが取り巻く 世界の恩恵を 十二分に受けていると思っています

ところが 情報環境は さらに変わろうとしています 「仮想通貨」や「メタバース」がその代表でしょう

メタバース

情報の恩恵で お腹いっぱいの わたしは 「仮想通貨」や「メタバース」の概念に ついていけません

ブルースウィリス主演映画「サロゲート」(2009年)やジェームスキャメロン監督作品「アバター」(2009年)「マトリクス」(1999年)「レディプレイヤーワン」(2018年)などでは SF映画として 仮想現実の世界が 描かれます

リアルな人間の肉体はカプセルや培養液の容器の中で眠っており さまざまな電極が 脳からの情報(出力)や 脳へのイメージ(入力) を やりとりします 

上記映画では 「マトリクス」が 現実の世界を生きていたと 思っていたら 人類全体が エネルギー源として機械に培養された状態で 仮想現実を生きている という設定が 衝撃的でした

しかし よりリアルな 現実世界での 自身のアバターが 仮想現実の中で人生を楽しむ という話は 「サロゲート」の方でしょう ああそういうサービスを楽しむ時代も来るだろうな と思わせてくれる 作品でした 

イケメン淑女のアバターが 実は リアルは 肥満した男性だったり 老婦人だったりしました 本日の「メタバース」に関する 書籍の紹介では 男性の8割近くは 女性のアバターになる選択をしている という調査結果が出ているそうです

経済も動くのか

ところが インターネットが世界中に広まって あたりまえの世の中になったように 「メタバース」の存在そのものが 世界を席巻するらしいという話を 知ると そうはなってほしくないと わたしは思います

なぜなら 映画というエンターテイメントを例に取ってみますと 映画の創成期 白黒の無声映画から 始まって 弁士 トーキー 総天然色(カラー)ドルビー 3D  MEGAMAX などと映画の撮影 上映技術は 進歩してきました

MEGAMAX で3D作品を見ると 音響 臨場感は 素晴らしいものがあります しかし 2022年の アカデミー賞の作品賞は 「コーダあいのうた」が受賞しました これははアップル社の 配信による作品でした 結局 人に感動を与え 評価されるのは 視覚的な効果や 技術ではなく 内容です

わたしたちの脳は 活字のみの物語でさえ 想像力を膨らませて まるで見ていたかのように イメージすることができます 満点の星空を見て 世界中が 星や星座にまつわる神話さえ 創作してきました

ところが メタバースが 提供する世界は あらかじめ仮想現実として イメージが提供された状態で ひとの脳に接続されるのでしょう 違うのかな そのように理解しています ひとの想像力をつかさどる脳の部位が メタバース内では休眠状態になるでしょう

eSports は 経済的に成り立つ産業になっていますが これをスポーツと言ってしまって よいのかどうか はたして運動神経や筋肉 骨格を 鍛えることができるのでしょうか

スピルバーグ監督の「未知との遭遇」(1977年)に登場した ヒョロヒョロしたエイリアンのような形状に ひとは向かうのでしょうか 人類の進歩にとって必需なテクノロジーとは 思えません 

巨大なプラットホームとして 経済を動かしていく ということで すでに ベクトルは決まっているようですね

今回は以上です

ノボルでした

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