ついの住処-ノボルの視点 わたしたちが小さいおうち(タイニーハウス)に住むまで(第27回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

わたしたち夫婦は 東北のとある街に小さな土地を見つけ 小さなおうち(タイニーハウス)を建てます 「ついの住処」の準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます

興味のある方は このページに遊びにきてくださいね

今回は エントロピーを増大させないことについて お話しします

生活の中のエントロピー

「公害や環境問題はエントロピー増加と深く関連している なるべくエントロピーを増やさないよう エネルギーを無駄に排熱しないように 気をつけることが必要である」

エントロピーという言葉を 感覚的にとらえています

「エントロピー」とは「『乱雑さ』を示す指標」です 

ある秩序をたもっているところへ 何らかの力を加えると その部分に歪みが 生じますが 元々あった秩序の担い手が 生命体だった場合 「恒常性」という生命維持の機能が 複雑に作用しあって 外からの力に対して 環境を整えようとします

この現象は マクロ的に捉えても ミクロ的に見ても 同じ作用が見られます わたしは生活のレベルで 「乱雑さ」を増大させなければ ストレスの少ない 穏やかな日々を 遅れるはずと 考えています

バルコニーの金魚たち

のっけから 概念的な言葉で イメージしにくくて すみません 上記の「生命が生存できる環境においてエントロピーを増大させない」という実験を いくつかおこなってきました

バルコニーで 金魚を飼ったことがありました プラスチックの衣装ケースに 水を張って 飼いました 

目的は 「人が 餌を与えなくても フンなどの掃除をしなくても 機器を使用して 温度管理などしなくても 金魚が生存し続ける 環境を確認すること」でした

金魚を飼うために 準備をいろいろ施しました まず 設計図(青写真)を描きました 

40✖️50✖️70センチぐらいの大きさの衣装ケースです  

深さが底から半分を少し上あたりまで水を入れるとして 大雨などで水がケースの縁からあふれないように 足した水が抜けるように 直径1センチ未満の穴をひとつ開けます 抜けた水がバルコニーの排水口に流れていけるように配置します

水を入れる前に 上から見て 水面と土(陸にあたる)部分の面積が 6:4になるようにします これは 地球の表面積の 海と陸の割合と同じです 境界ラインは直線でも曲線でもかまいません

次に 断面で見て 水と陸と空気の3つの界面が 明確に出現するように考えます なぜなら 多様な界面でそれぞれ ミクロなやりとりが 無機的 有機的に作用できるように配慮したいからです

だから 水面が充分に空気に触れるのは当然のこと 土の部分が 水中では土に十分に触れ 土砂として流れ出さず 水を吸収しすぎて 窒息する微生物が出ないように 充分に 水位の上限より高く土を盛るように(乾いた部分ができるように) 考えました

最後に 土に水を浸透させつつ 水を枯渇させない装置を 簡易的に制作しました 

これは 水面から最も遠い土(陸)の部分(衣装ケースの土のある角)に 1.5リットルのペットボトルを木の杭に針金で固定して 逆さまに突き刺した工作物です 

ペットボトルの口の部分から 水が勢いよく流れ出て 土砂流が発生しないように ボロ布や綿花をあらかじめ 泥などで目詰まりさせて ペットボトルに詰めました

加えて 金魚を投入した時 餌の食べ残しや フンなどで 水中の富栄養化の進行を防ぐために 公園で採取してきた落ち葉や 落ち葉の下の土を 適量ケースの底に まきました

水を 水位の上限(初めに穴を開けた部分)まで 入れて 水位の状態を確認しながら 1ヶ月放置しました 水草を数本 活着を考慮して事前に購入し 水底に固定して 金魚を入れるまで待ちました

いよいよ 金魚をホームセンターで 10匹購入し 設備に入れてやりました

初めは なじめないものが 少しずつ 死んでいきましたが 最終的に4匹ほどで 安定してきました 餌は 最初から与えませんでした

この後 メダカを加え 夏頃に ドジョウも2ひき 入れました 金魚やメダカの排泄物の処理を ドジョウにやってもらおうと 考えました

メンテナンスは 前述のペットボトルかの設備を利用した 水位のコントロールだけで 衣装ケースの水槽で 生き物たちは生き続けることが できていました

これが 生活レベルで エントロピーを増大させない 循環型の持続可能な環境実験のその1でした

本日は ここまで

ノボルでした

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