ついの住処-ノボルの視点 わたしたちが小さいおうち(タイニーハウス)に住むまで(第33回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

わたしたち夫婦は 東北のとある街に小さな土地を見つけ 小さなおうち(タイニーハウス)を建て 「ついの住処」の準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます

興味のある方は このページに遊びにきてくださいね

今回は 電気自動車の懸念について お話しします

トヨタ自動車の見解

トヨタ自動車の社長の豊田章夫さんが 一昨年あたりは 全台を電気自動車にするのは時期尚早であり しばらくは ハイブリッド車の 製造販売も続けて行くし 環境問題を自国内で 解決するためには 水素を使った燃料電池車の方が最適解だ とおっしゃっていましたが

ヨーロッパでは ガソリンエンジン車を 全廃する決定をしたので トヨタも全車種を電気自動車にする方針に 変更したのが 昨年(2021年)半ばあたりでした

豊田章夫社長は 自身もサーキットやテストコースでステアリングを握るほど 車の運転が好きらしい他人なのですが 富士山のふもとに トヨタモビリティの実験都市を つくろうとするなど これからの生活とクルマの関係を積極的に考察している方でもあります

電気自動車が時期尚早だと いわれたのは 電気自動車を製造する技術が 実用化に未達というわけではなく まず インフラが整うのに国別地域別にまだ時間が必要であること

電気自動車の動力エネルギー源となる電池の製造過程を 原材料の発掘(レアアースなど)から精製 製造から 二酸化炭素排出量を計算していくと 電気自動車が 公道を走行するまでに 必ずしも排出量の削減にはならない 

自動車本体で電気を生み出す装置を搭載する燃料電池車の方が 環境への負荷が少ない

という 見解でした

「電動バイク航続100km ヤマハ発 日本勢で初」

日本経済新聞 2022年(令和4年)3月18日(金)の朝刊 ビジネス2面 の記事での見出しです ヤマハ発動機が 排気量125 cc クラスの電動スクーター「E01」を7月からリース販売すると発表した このバイクの航続距離が104km で 100kmを超える電動2輪車の発売は 日本勢として初めて という書き出しでした

最近の 電動ビークル(自動車 自動二輪車)に搭載する 電池の開発競争を見れば 特に驚くほどの内容ではありませんし いまだに 電動ビークルの欠点の 充電にかかる時間の問題は解消されていません 急速充電器を用いても90%まで充電するのに 1時間かかります ガソリンエンジンだと 5分程度で燃料タンクを満タンにして 走り出せます

また 当然のことなのですが 記事のE01は 前述のように排気量125ccクラスに相当する 電動スクーターなので 原付1種の50ccクラスと比べて 車体のサイズも大きく 搭載する動力用バッテリーも大容量です 航続距離を伸ばすには 大きな車体にして 大きなバッテリーを搭載すれば 解決しやすくなるということです

電気自動車の場合 車体が大きくなっても 排気ガスを排出しませんが 航続距離をある程度確保するためには 電池をたくさん積まなくては いけなくなるし その分重量も重くなります 環境への負荷が どのようなレベルで 影響していくのか 走行中の 二酸化炭素排出量がゼロ ということだけで 手放しで喜んでよいのか 疑問です

源流で管理する

以下のようなことも 考えてみました

ガソリンエンジン車や ディーゼルエンジン車は 燃料を燃やすのは 個々の車体に積まれた エンジンです モビリティ全体の二酸化炭素排出総量を 算出することは それぞれの 燃料の燃焼の仕方や 消費量を 計算しなければ 正確な数値は 出せません

電気自動車ならば 個々の二酸化炭素排出量は ゼロなので 製造までにかかった排出量と 物流販売までにかかる排出量 などがわかれば あとは 製品が廃棄されるときの排出量を 販売時点であらかじめ盛り込んでおけば 算出できるでしょう

今後さらに 自動車販売における 二酸化炭素の排出量を 減少させていくためには 後者の方がコントロール しやすいのではないか と 思います

余談ですが

わたしは ガソリンエンジンの鼓動や音が 好きです だから クルマとバイクが趣味だったのですが 世に出てくる 新車たちが ハイブリッド車ばかりになって 興味がだんだんと湧かなくなってきました 

かって読んだ 片岡義男の アメリカを舞台にした短編集か アンソロジーか どちらか忘れましたが エネルギー問題から ガソリンエンジンに乗ることが禁止されてしまった近未来 アウトローのライダーが ガソリンエンジンのハーレーダヴィッドソンで 荒野を疾走していましたが 当局に見つかってしまい 進路をふさがれたすえ自滅する というファンタジーがありました わたしが大学生のころだったような気がします

やるせない結末で 読後感が 寂しかった記憶があります

「クルマとバイク」という趣味をやめたいま スッキリとした気持ちと あの時に読んだストーリーが現実になってきたのか という 業界に対する 寂寥感(せきりょうかん)といったら大げさかもしれませんが つまんなさのような気持ちが 同居しています

今回はここまで

ノボルでした

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