ノボルの視点 小さいおうち(タイニーハウス)で暮らす(第143回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

「暴力について」という話です

東北のとある街の小さな土地に 小さなおうち(タイニーハウス)を建てました 引っ越してこのおうちに住むまでは まだ少し時間があります ただ今 日々準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っています

乙武さんが話している

安倍元首相が凶弾に倒れたことについて You Tubeで乙武さんが 訴えています

「暴力」が問題解決の 最終手段で使用されることが 容認されるなら 自分のような身体障害者は 真っ先にこの世から除外されるでしょう

自分は暴力を使うことはできないから ずっと言論で戦ってきました

個人の暴力の延長には 戦争があります いかなる暴力も許してはいけません

乙武さんは決断しました 明日(令和4年7月10日 日曜日)におこなわれる予定の 参議院選挙に向けての 政治活動は取りやめて 電動車椅子から降りて 歩いて国会議事堂を目指します

令和4年7月9日(土)朝の5時半に その7時間前に配信された 「乙武洋匡の情熱教室」からでした

古舘伊知郎さんのYou Tube

安倍元首相が官房長官だった頃 官邸でインタビューのあと色紙をもらったそうです

たった一文字 真ん中に「道」と書かれていたそうです

この字に込められた意味を 古舘さんは ふたとおりに解釈したと 語られていました

ひとつ 「目指すべきところは道なかば」 いまひとつは「政治家の血筋として歩かざるをえない道」

前者には 透明感 後者には 悲愴感 を感じます これは 安倍晋三という人柄そのものに感じたこと

こーゆーことを 「古舘伊知郎チャンネル」で 事件の当日の配信動画で 古舘さんが述べていた一部でした

暴力を封印する

エンターテイメントの世界では 暴力が日常茶飯事です 殴り合いから銃撃戦 東西諸々の武闘など 

で 正義が勝つ 勝った方が正義 という物語の構図が ひとを楽しませます

しかし リアルな成熟した社会では 物事の成否を決めるのに 殴り合いすらしません

わたしが こどもや 少年だった時代には 日本のこども社会には 「殴り合いのケンカ」が存在していました 社会全体が未熟だったからなのでしょう

しかし 現在のリアルな社会では 子どもから 大人 老人に至るまで それは暴力として否定されています

暴力が封印されている社会になったのです

障害児とともに

障害をもつ児童が通所する施設 とある「放課後等デイサービス」に勤務しています

さまざまな障害特性をもつ児童が通所しています その中で 他の児童に暴力をもって接しようとする児童もいます

たたいたり つねったり 引っかいたり かみついたり 押したり けったり さまざまです 

他の児童やスタッフに暴力をふるいます これを「他害」といいます ちなみに 自分の手をかんだり 壁に自分の頭を打ちつけたりする行為もあります 「自傷(じしょう)」といいます

その動機も コミュニケーションがうまくとれないイライラからとか お腹が空いているからとか 自分に注目して欲しいとか 見通しが立てられないから不安でとか

いずれの「他害」「自傷」もスタッフや関係者は 全力で阻止します そして その児童が理解できていようが いなかろうが 言葉で 「いけないことです」「〇〇さん たたきません」「△△さん つねりません バツです」などと 真剣に伝えます

なぜなら 彼ら彼女たちが 社会に出て 自立して生活できるように 支援することが施設のスタッフのつとめだからです

障害特性として 他人に「他害」する傾向があるからといって 社会に一歩踏み出したら 誰もそれを容認してくれはしないからです

ひととして 社会で認められる存在であるためには 問題解決手段として「暴力」を用いることは 最もレベルの低い方法ではないかと 思います

今回は以上です

ノボルでした

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