青森県の太平洋に面した中核都市 八戸市
この東北の地方都市に移住して丸2年 中心街から少し外れたところに9坪のタイニーハウスを建て 毎日を快適にたのしく暮らしています
この街の上空では龍神様が飛び交います だから空を見上げると他所ではみたことのない不思議な形の雲が現れます
そんな空をながめながら 感じたことや考えたことをつづっています
クルマはエゴのかたまり
この街の住人は歩きませんね 数百メートルしかはなれていない距離でも クルマで移動します
東京の人たちの方が よほど歩いているでしょう
ノボルは朝の通勤手段は徒歩にすると決めました
帰りはバスを利用するので 片道分の交通費を職場から支給してもらっています
早朝の出勤途中では 空をながめながら おひさまや雲にあいさつしたり カラスやスズメに話しかけたり 草花をみながら考えごとをします
ひとつの考えがうかびました
「クルマってエゴだよな」
クルマを運転しているとき そのひとの自分と他人を分ける境界は クルマの外側にあります
クルマがそのひとの自我(エゴ)そのものになっているのです
だから歩きます
ノボルはだから歩きます
自分の住まいもエゴです 境界は玄関や敷地の外にあります
出勤時ウチを出てすぐにクルマにのって 仕事場に向かったとすると そのひとは職場についてはじめて エゴの殻から出て 他との境界をじかに感じることになります
ノボルは今年の春から保育士になって 保育園で働きはじめました
保育園児たちは「自然そのもの」といっても「エゴそのもの」といってもよい存在たちです
いつも「ぼくはぼくは」「わたしはわたしは」といってワイガヤしているのが保育園です
職場につくまでゆっくり時間をかけて 自分の呼吸や皮膚をエゴから解放しつつ自然と馴染ませていく必要があると思い 歩いての出勤をしようと ノボルは決めたのでした
毎日空がちがうことに気づく
ノボルはクルマが好きでした
好きが高じてバスの運転士にもなりました
でも クルマでひと様の命をあずかって仕事をすることがこわくなって 疲れてしまいやめました
いくつかある趣味のうちから「クルマ」と「バイク」をやめました 「やめます」と宣言しました(でも 少しやっているけどね)
ノボルはジョギングも少しやりますけれど 歩くのとジョギングはみえる景色がちがいます
歩くと立ち止まることができます また逆戻りすることもできます
立ち止まって草花に話しかけることもできて 空をあおぎながら雲を鑑賞することもできます
龍神さまは 今日は忙しそうですね とか 今朝は厚い雲の上でお休みでしょうか とか想いながら 歩いています
空はいつもちがった表情を見せてくれます
今回は以上です
ノボルでした
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