ノボルの視点 小さいおうち(タイニーハウス)で暮らす(第124回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

わたしたち夫婦は 東北のとある街の小さな土地に 小さなおうち(タイニーハウス)を建てました 引っ越してこのおうちに住むまでは まだ少し時間がありますが 彼の地で暮らすことを念頭に 日々準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます

興味のある方は このページに遊びにきてくださいね

今回は「服の断捨離」です

ファストファッションの規制

EUが 服の寿命からリサイクル糸の使用量まで 基準リストに適合するよう求める規則を 提案したと 新聞報道にありました

環境問題に配慮するためか アジアで生産される「ファストファッション」との貿易戦争か 議論と見極めが 必要との経済界の意見もあるそうですが この規制により 衣類の大量廃棄がなくなっていくのであれば 良いことだと思います

一方で 日本国内の衣類の消費者も 少ないほど良いという提案を受け入れつつあるそうです

衣類の収納

東北に建てた小さいおうち(タイニーハウス)を 知人に見せた時「衣類の収納が大変でしょう」と 言われました

その通りです

だから 造りつけた収納と 引っ越し時に持っていく予定のチェスト2台分の衣類しか 今後とも持たないように 断捨離中なのです

要するに 収納された衣類以外は 室内に外にかけたり吊るしたりを一切しないように します

「見せる収納」ではなく「隠す収納」を選択して かつ家具類も最小限に抑えていきます

気に入ったものを着る

以前は ユニクロやH&M などに足を運び すぐに着ることができて それほど高くない衣料を深く考えないで 買っていました

そういった 買い方をやめました

少し値段が高くても 年中着ることができ 着続けるつもりで 服を購入するようにしました

やれてしまった ファストファッション系の衣類は 処分しました

永く着る

フランスは 衣類の廃棄についての 規制強化の法律を施行したそうです

ファッションデザイナーの中には 大量生産や大量廃棄が懸念される中で デザインの自由度が狭められたと 嘆く声があるそうです

報道は ファッションデザインのクリエイティビティが失われるとしたら 果たしてそれはサスティナビリティと言えるのか と 問いかけています それはどうでしょう

大量消費に目を向けたデザインと 受注してから 個人のニーズに合わせて個別にデザインするやり方とは 本質が異なると思います

個人が気に入ったものを購入して永く着ること それこそがサスティナビリティなのではないでしょうか そのニーズに合わせてデザインすればよいのですね

母のこと

5年ほど前に他界したわたしの母は わたしたちが幼いときは 洋裁教室をして家計を助けてくれていましたが 子供が自立してから 洋服の創作活動に力を入れるようになりました

1人でヨーロッパ ロシア 東南アジア 中国などにツアーで参加し 各地の服飾文化に興味を持ち続けました タイの少数民族の衣装のデザインも熱心に研究して 作品に取り入れたりしていました

また 東北地方などに伝わる 「裂織り」の手法にも興味を持って 最晩年には手織り機を購入して 糸にもこだわって 衣類 帽子 小物 などを作り続けていました

少なからず ファンもいて 母の作品ならどんなに高くても 購入したいという方もいたそうです

革製品の製作も学び 旅先や近所で散歩して見つけた風景や自然を絵に描いたり 絵手紙にしたりもしていました

生涯デザイナーとして 余生を終えました

デザイナーの喜びは周囲に向ける好奇心と学びの意欲を 形に変えることではないか と思うのです 

大衆の動向に合わせるデザインだけが 仕事ではないでしょう

ふたたび 実家の処分のことです

前述の母の作品が 実家に 数多く残されていました 収納という収納に 制作した衣類 小物 糸 室内には 機織り機 壁には水彩画の作品が貼られていました

趣味で描いた絵 生前自分で着ていたものなどはともかく 行き手 貰い手がなくなった作品の数々

それらは この世に生まれてきても 縁がなかったから仕方がない と処分しました 母より後に他界した父は それらのものを処分できなかったようです

断捨離しないもの

いま手元に 母の作品が4つあります 

学校に勤め始めた時に わたしに作ってくれた エンボス加工をした革の手提げ鞄 裂織りのマフラー そして実家を処分するときに持ち帰った 和柄の生地の帽子(ハンチング風)と 同じく裂織の七分丈のシャツです 

これらは断捨離の対象にはしませんでした もちろん日頃も使用し 使い続けることが 故人の供養にもなると思っています

今回は以上です

ノボルでした

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