ついの住処-ノボルの視点 わたしたちが小さいおうち(タイニーハウス)に住むまで(第93回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

わたしたち夫婦は 東北のとある街に小さな土地を見つけ 小さなおうち(タイニーハウス)を建て 「ついの住処」の準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます

興味のある方は このページに遊びにきてくださいね

今回は「グリーンスローモビリティについて」です

ゆっくりでいい

在来線に特急が走るようになったとき 「ゆっくりと汽車の旅を楽しめなくなった」と残念がったひとがいた という話を読んだことがあります

長距離を短時間で移動する手段を持つことは その国やその人の 技術の高さや 富の表れでもあったのですね

現在は 高齢者や周辺観光の足として 「グリーンスローモビリティ」を活用する地方があります

「グリーンスローモビリティ」とは低速小型電動車のことで 道幅が狭くバスが入れない住宅街 運転免許を返納する高齢者も増え 交通弱者の移動手段の確保 としての活用が模索されています

時速20km以下で走行し ゴルフカートに似た少人数乗車のものから20人ほどが乗れる小型バスタイプまであり 徒歩や自転車に代わる短距離輸送に適しているということです

地方での活用が先行していましたが 東京23区で自治体が町会が導入する検討を進めている と2022年5月13日(金)付日本経済新聞「低速小型電動車『地域の足』実現へ 23区内 導入検討進む」の記事は伝えています

地方で先行 ➡️ 都会で検証 ➡️ 地方に拡大 というふうに 社会の交通インフラとして定着していくと いいのにと思いました

祖師谷成城地域循環バス(コニュニティバス)

世田谷区の小田急線「祖師谷大蔵駅」を始発に 祖師谷商店街を通り 反時計回りで住宅街を周り 砧総合支所(小田急線「成城学園前駅」最寄り)から 砧図書館 祖師谷商店街西 そして「祖師ヶ谷大蔵駅」に戻ってくる 小さな小田急バス(日野ポンチョ)があります 

1周約4.5kmをおよそ25分かけて 1台のバスが運行しています 朝6時30分から 夜21時半の最終まで 1時間に2本のペースで 走行しています

エンジンは 今はディーゼルですが EVになるのは 時間の問題だと思います

この路線は コミュニティバスとして 需要がなくならず継続していくひとつではないかと 思います

朝は始発から 住宅街から砧総合支所(成城学園前駅)まで 通勤通学者が利用し 朝9時ごろから夕方までは高齢者で満員になります 平日はこの1台で1日で350人ほどのお客さんが乗ります

走行区間で 30km/hところもありますが ほぼ全てのバス停で停車するため 平均速度は10km/hにもなりません 

このバスがEV化されたら まさに「グリーンスローモビリティ」です

10年後になくなる職業のひとつに「バス運転手」をあげる専門家がいます この路線はそんな時代が来ても 自動運転のEVバスが 走行していそうですね

採算性確保が課題(杉並 葛飾で試乗会)

これは 前述の日経新聞の記事の小見出しです

この「グリーンスローモビリティ」 2021年11月 葛飾区で住民向け試乗会に参加した高齢者からは 最寄駅 病院 スーパーなどへの移動手段として 導入を求める声が寄せられたそうです

国土交通省によると 2022年3月末までに走行実績のあった約120自治体のうち 実証実験後も運行を続けているのは4分の1ほど

採算性の確保が困難なのと 一部走行時の安全性の確保に難があるというのが 事業化が実現しない理由ということです

19年から池袋駅周辺で「IKEBUS」を運行する豊島区の場合も 採算割れが続き 夜間運行の取りやめ ルートの見直しなどに取り組むも 豊島区は運行経費の7割近い約1億4000万円を負担していると 記事は伝えます

実証実験において予約制で乗り合うデマンド交通の試行を考えている区もあるらしいです

地方にフィードバック

グリーンスローモビリティを未来の交通インフラとして 23区のような財政にゆとりのある自治体が 試行錯誤をして 持続可能なシステムを是非とも構築し 地方に還元してほしいと思います

採算性に難があるなら 新しい税制を設けてはどうでしょうか

例えば 高速移動できる乗り物の利用から「高速移動税(仮称)」のようなものを課税し税収とし 低速交通の経費に充当する

最高速度200km/h以上の性能の自動車 ジェット機の運行会社 リニアモーターカーを運行する鉄道会社 それらの利用者 などが課税対象とするなど 新しい税制を導入できないでしょうか

社会的弱者のための 福祉制度で 介護保険や生活保護があるように 最低限の移動のための交通手段を 交通弱者のために提供する制度です 運賃だけでなく 運行運営にも適用できれば よいのではないでしょうか

今回は以上です

ノボルでした

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