ついの住処-ノボルの視点 わたしたちが小さいおうち(タイニーハウス)に住むまで(第66回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

わたしたち夫婦は 東北のとある街に小さな土地を見つけ 小さなおうち(タイニーハウス)を建て 「ついの住処」の準備をしています

このブログでは その過程や 背景となった考え方や 出来事などを 綴っていきます

興味のある方は このページに遊びにきてくださいね

今回は「ロボットについて考えた」です

日経新聞コラム(2022年4月21日〔木〕経済教室)

「ロボット戸籍」導入のすすめ(同志社大学教授 法学 コリン P A ジョーンズ)

このコラムによると 法律の世界でロボット法という分野が生まれつつある ということです

ロボットが事故を起こした時や ロボットが芸術作品を作った場合に 適用される法律が必要な時代が来ているらしい

筆者は ロボットのアイデンティティ(身分)の確定が先との見解で ロボットの戸籍制度が 法律の基盤となるという主旨です

面白い点が ふたつあります

ひとつは 筆者が米国人(らしい)で 戸籍制度のない国のひとが 日本の戸籍が「身分」を保障する意味をもつと 考えているらしいこと です

もうひとつは 「鉄腕アトム」に登場する「ロボット法」10か条のうち半分が身分に関する内容だ と述べられている点 です

米国では ひとですら「戸籍制度」がなく「私のアイデンティティーは私が決める」という個人主義が徹底していて 法律が個人のアイデンティティを 社会との距離を測るために 存在している意識が薄い と述べています

「ロボット(工学)3原則」

ロボット法のくだりを読んで 「ロボット(工学)3原則」というのが あったな と思い出しました

  • ロボットは人間に危害を与えてはならない またその危険を看過することによって 人間に危害を及ぼしてはならない
  • ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない ただし あたえられた命令が 第1条に反する場合は この限りではない
  • ロボットは前掲第1条及び 第2条に反する恐れがない限り 自己を守らなければならない

SF作家 アイザック アシモフが「われは ロボット」で初めて登場させた 条文です

これに基づいて ひとを襲っていた「フランケンシュタインの怪物」以来 人工的な生命体(ロボット アンドロイド ヒューマノイドなど)が 人に危害を与える行動に 制約ができました 

SFの世界がミステリー仕立てで 物語られるようになり さまざまなバリエーションが創造されました

わたしが知っている作品

同作家の「鋼鉄都市」(1953年) 人口80億人の地球 ドーム状の都市でしか 生活できなくなった人類 未来のニューヨークで起きた殺人事件の 捜査に加わることになった 刑事と人間型ロボットの お話しです 「ロボット工学3原則」の盲点をついた事件という設定です

「アイ ロボット」(2004年 アメリカ映画 アレックス プロヤス監督) ウィル スミス主演 AIを信じない刑事の役をウィル スミスが演じます 原案は同じくアシモフ作品で 「われは ロボット」と「鋼鉄都市」から脚色されています 

人間型ロボット サニーが 殺人事件の容疑者とされながらも 相棒役として事件に関わってきます オールCGのロボット サニーが だんだんと愛嬌があってかわいく見えてくるのが 不思議です

スタンリー キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」(1968年 アメリカ映画)は イギリスのSF作家 アーサー C クラークの同名小説が原作です 

これはロボット映画ではないですが 人類出現の謎を 木星に求め 人工知能HAL9000を備える宇宙船ディスカバリー号の乗務員たちが HALの反乱によって 次々に命を失っていく謎が 現在まで続く AI自身のアイデンティティがテーマの作品のはしりです

HALの反乱は 物語の主軸ではありませんが 印象深いエピソードとして語られています また「H AL」というのは「IBM」のシーザー暗号になっている ともいわれています

ハリソン フォード主演の「ブレードランナー」(1982年 アメリカ映画)でレプリカントを演じる ルトガー ハウアーは印象深いです この作品もSF短編小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」という フィリップ K ディック原作の1編が原案です

この映画 冒頭に近いシークエンスで 取調室で人間かレプリカント(合成人間)かを 尋問中の瞳孔の反応をチェックして 判定するところがあります

レプリカントはロボットではありませんが 人間の労働力のかわりに人間が生み出した 生命体の反乱というテーマで 感覚的に今の人間型AIに近い扱いで描かれていたような 気がします

次回 Netflixで 最近観た「エクス マキナ」という映画で ロボットやAIについてのお話を 続けます

ノボルでした

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