ノボルの視点ブログ 東北の空から(第305回)

小さなお家(タイニーハウス)で暮らす

東北のとある街の小さな土地に 小さなおうち(タイニーハウス)を建てました 

この街で職に就くこともできました ブログのタイトルを新たに「ノボルの視点 東北の空から」にしました いつも夜明けの空がキレイなので思いつきました

今回は「コンパクトシティ構想はどーなったの?」です

とある地方都市のコンパクトシティ構想

そう 小さいおうち(タイニーハウス)のある 東北のいち地方都市 ここに小さい土地を用意しようと物件を探しているとき 不動産会社の担当営業マンが言いました

ここは市が「コンパクトシティ構想」に取り組んでいるので 市街地が住みやすいと 若い世代も中心地に戻りつつあります

だから 地価がまだまだ上がります 今が買い時です と言いたかったのでしょうが

実際 市の広報でも「コンパクトシティへの取り組み」などの文言がうたわれていました

しかし 前回のブログでお話ししたように一部「ホンマにコンパクトシティにやる気あんの?」とゆーよーな矛盾した風景が街の様々な箇所にみられるのです

いつものポケットの記事から

そんなことを考えながら いつものよーにポケットを探ると こんな記事が出てきました

2022年(令和4年)12月19日(月)付 日本経済新聞からInside Out(いまを解き明かす)「縦割りが阻むコンパクトシティ 中心市街地と郊外を同時開発の矛盾」とゆー見出しの特集でした

「歩けるまちに」「買い物を便利に」「地価は下げないで」「若者に魅力あるまちを」と様々な市民からの要求があります

国は国土交通省が「中心市街地の整備担当」とともに自治体に街への求心力を高める政策を打ち出し 経済産業省が「郊外の大規模開発担当」と郊外への遠心力に働きかける

このような構図を崩せない「縦割り行政の壁」として綱引きのイラストで説明しています これがコンパクトシティをめぐる矛盾とゆーことだそーです

東北のコンパクトシティ構想

この記事には年譜もあって 1999年には青森市が全国で初めてコンパクトシティー形成を提唱したことがわかります 

ところがこれが典型的な「箱もの行政」ですでに破たんし当初の民間資本は撤退し 失敗しています

記事ではさらに秋田県秋田市の例

秋田市は人口減少率 高齢化率ともに全国トップの東北の県庁所在地です 

この中心街から5kmほど離れたTDLほどの土地に 2022年5月 市とイオンタウン(千葉市)が協定を結び1000億円規模の事業費で商業施設などの開発の構想を打ち出したそーです

ところが秋田市は2001年にコンパクトシティー都市計画を策定 2008年から中心街に総額約570億円の国費などを投じてきました

「中心市街地の再整備」と「郊外の大規模開発」とゆー矛盾する力が市役所内でせめぎ合っていると記事は語っています 

解決のヒントとして

記事では 上記以外 茨城県取手市 長崎県諫早市 富山県富山市などの例を挙げながら「求心力だけを強めながら 遠心力を弱めるとゆー視点が欠落してきたことが失敗の根源」と有識者の意見を紹介しています

そして解決のヒントは欧米のコンパクト化成功例にあるとしています

米ポートランド市は都市境界線の外側について開発を厳しく規制 2035年の完成をめざす中心部の長期都市計画に 延べ2000人以上の市民がワークショップに参加

市開発局と都市計画局が連携して「20分以内で生活できる」まちづくりを進める と記事は紹介しています

予算が潤沢にあるわけではない地方都市行政です なんとかわが街も あと10年ぐらいかかってもよいので是非「コンパクトシティ」を成功させてほしいと 個人的に強く願う新年です

今回は以上です

ノボルでした

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